「練習しろ」「まぐれだ」と非難され続けた女子ゴルファー河本結が「気にしない」心境に至るまで

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「練習しろ」「まぐれだ」と非難され続けた女子ゴルファー河本結が「気にしない」心境に至るまで

昨季までの不調を脱し、今季好調を維持している河本結(RICOH)。国内女子ゴルフツアーでの活躍が目覚ましく、前週のニチレイレディスを含む15試合でトップ10入りを8度果たし、リランキングでも1位となっています。しかし、彼女もまたSNS上での誹謗中傷に悩まされた経験がありました。今は吹っ切れた心境に至った彼女の思いを聞きました。(取材=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

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女子プロゴルファーにとって、SNSでの発信は重要な仕事の一つですが、理解されないコメントに悩まされることが多々あります。「練習しろ」「まぐれだ」といった批判や、時には体型や容姿を貶す投稿まで。これに対し、コメント欄を閉鎖し、ファンとの交流を断つ選手もいます。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)も公式サイトで誹謗中傷に対する異例のメッセージを掲載しました。

今季好調の河本結も、かつては心を乱されていた一人です。2019年のアクサレディスでツアー初優勝を果たし、1998年生まれの“黄金世代”として米女子ツアーにも出場しました。しかし、国内に戻ってからは低迷が続いていました。

「知らない人から色々と言われて、昔は本当に腹が立ちました」と懐かしそうに振り返ります。今でこそ「アンチは気にしない」と受け止められるようになりましたが、その境地に至るまでには辛い経験もありました。

2020年に米ツアーを撤退した際、拒食症のような症状に苦しんだこともありました。「ダサい」という言葉に心を傷つけられ、スイング改造に失敗して成績も振るわず、「どん底」と表現する数年間、SNS上でのアンチからの攻撃は止まりませんでした。

そんな中、ゴルフの楽しさを見失っていた昨年、転機となる出会いがありました。メンタルトレーナーの兼下真由子氏との出会いです。瞑想を取り入れたトレーニング「WINメディテーション」を始め、心と向き合うことで周囲の雑音が気にならなくなりました。「努力しているという感覚がなくなり、無理して頑張っているのではなく、やりたいからやっている」と語ります。体重もベストに戻り、精神的にも安定しました。

過去を悲観することはありませんが、精神的に限界を感じた時期もあったため、誹謗中傷に悩むゴルファーの姿には心を痛めます。「私にはこれ(ゴルフ)しかない。ここにいる人はみんなそうだと思います。みんな、きつい中で良いも悪いも命を懸けてやっている」と彼女は語ります。

ツアー会場では選手を応援するギャラリーの姿が目立ちます。ネット上の交流もそうであってほしいと彼女は願っています。

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