今永昇太を「多くのチームが見逃した」 歴史的進撃も…FA市場で評価が上がらなかった理由

今永昇太を「多くのチームが見逃した」 歴史的進撃も…FA市場で評価が上がらなかった理由

カブスの今永昇太投手は15日(日本時間16日)、本拠地でのカージナルス戦に先発し、7回を4安打6奪三振1失点に抑えて今季7勝目(1敗)を挙げました。防御率1.89はリーグ3位となり、彼の進撃は止まりません。しかし、米国の敏腕記者は、今永がオフのFA市場で「多くのチームに見逃された」と指摘しています。
今永はDeNAで9年間プレーした後、昨オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を表明。今年1月11日(同12日)にカブスと4年5300万ドル(約83億4000万円)、最大5年8000万ドル(約125億円)の大型契約を結びました。しかし、FA市場ではオリックスからドジャースに移籍した山本由伸投手がより注目を集めていました。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、米スポーツ局「FOXスポーツ」の番組に出演し、「イマナガについてはオフにあまり話を聞かなかった。山本とドジャースに注目が集まっていたからかもしれない。なぜ多くのチームがこの男を見逃したんでしょう?」と番組司会者に問われると、「多くのチームが彼を見逃した」と述べました。彼は、今永の独特の球の動きがFA市場での評価を低くした要因の一つとして挙げ、山本の12年総額3億2500万ドル(約512億円)と比較して、今永の契約が1/6に過ぎなかった理由を説明しました。
ローゼンタール記者は、今永の体格(178センチ&79キロ)や年齢(30歳)、球速がトップクラスではないことを指摘し、「この男の球の動きは独特だったが、昨季の日本でのシーズン終盤は良くなかったため、人々は確信を持てなかった」と述べました。それでも、今永はその評価を遥かに上回る投球を続けています。
今後も今永昇太投手の活躍から目が離せません。