佐野海舟、マインツでのデビュー戦で輝くも、一部サポーターの反応は冷ややか

MF佐野海舟がドイツのマインツで公式戦デビューを果たし、新たなチームで白星スタートを飾りました。しかし、すべてのサポーターからの支持を得るにはまだ時間がかかりそうです。

先月、鹿島アントラーズからの完全移籍が発表された佐野は、その10日後に不同意性交の疑いで逮捕されましたが、29日に釈放され、翌月1日にプレシーズンキャンプ中のマインツに合流しました。その後、東京検察庁の捜査が終了し、不起訴処分となったことが明らかになりました。

マインツのサポーター集団『Q-Block』は、クラブの対応に対する不満をSNSで表明し、佐野の件に関してクラブが透明性に欠ける対応をしていると批判しました。「性暴力と闘う！」と題された投稿の中で、クラブの責任者たちが問題を隠蔽しようとしていると指摘し、被害者の声がかき消されていることに警鐘を鳴らしました。

これに対して、マインツのクラブ幹部は16日に声明を発表し、「東京の検察庁による捜査が終了し、選手に対する疑惑は法的に解決された」と説明。さらに、雇用主としての責任を果たしながら、今後も従業員の権利を守る姿勢を強調しました。

声明が出されたその夜、佐野はDFBポカール1回戦で先発し、延長戦を含む120分間のプレーでマインツの勝利に貢献。試合後には、監督やキャプテンから称賛の声が上がりました。

しかし、地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』によると、試合中に一部サポーターが「サノに関してもクリーンシート（潔白）？」と書かれた横断幕を掲げ、不満を示しました。同紙は「今後、この件に関する議論がどのように展開されるかが注目される」としており、佐野がピッチ外での評価を得るにはまだ課題が残っているようです。

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