大谷翔平、スプラッシュヒット達成なるか 調子の良さが鍵


ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手(29)は、28日(日本時間29日)に行われるサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で、3試合連続先頭打者本塁打と自身初の「スプラッシュヒット」を狙います。現在、2試合連続先頭弾を記録し、シーズン25本塁打でリーグトップに立っています。もし3戦連続を達成すれば、メジャーリーグ史上4人目の快挙となり、さらにスプラッシュヒットを達成すれば日本人初となります。この試合の注目ポイントについて、記者の安藤宏太が解説します。
エンゼルス史上初となる10試合連続打点や、敵地での2試合連続先頭本塁打など、多くの記録を打ち立て続ける大谷翔平。28日のジャイアンツ戦でも新たな歴史を刻むことが期待されています。
最近の10試合で8本塁打を記録するなど、大谷の勢いは止まりません。ジャイアンツの先発投手は、右腕で3年連続2桁勝利を挙げている実力者のウェブです。大谷はこれまでウェブに対して7打数3安打、打率.429と好成績を収めており、相手投手に苦手意識はありません。今シーズンも4月と5月に対戦しており、好調を維持しています。3戦連続先頭打者本塁打となれば、2018年のロナルド・アクーニャ(ブレーブス)、2023年のアレックス・バードゥーゴ(レッドソックス)、そして唯一4戦連続を記録した1996年のブレイディ・アンダーソン(オリオールズ)に続く4人目の快挙です。
一方で、オラクルパークの右翼場外にあるマッコビー湾に飛び込む本塁打「スプラッシュヒット」は、調子が良いからこそ難しいかもしれません。スプラッシュヒットを達成するためには、右翼席を越えてボールを海に飛ばす必要があります。
好調時の大谷のホームランは中堅方向が中心です。飛距離には問題ありませんが、5月14日にオラクルパークで放った特大弾(446フィート、約136メートル)も右中間最深部に飛びましたが、海には届きませんでした。最近も中堅や右中間へのホームランが多く、最後に右越えを記録したのは16日の19号でした。しかし、ウェブの直球系の平均速度は148キロほどと速くなく、大谷にとって引っ張りやすい相手と言えます。ジャストミートすれば、スプラッシュ先頭弾が見られるかもしれません。