大谷翔平の偉業は「忘れ去られる」? 元MLB選手が指摘、エンゼルス時代の功績の影


大谷翔平投手(ドジャース)が今季、45本塁打&46盗塁という前人未到の「45-45」を達成し、チームもナショナルリーグ西地区首位を快走しています。しかし、元メジャーリーガーのトレバー・プルーフ氏は、大谷のドジャースでの成功が、エンゼルス時代の功績を霞ませてしまうことに危惧を抱いているようです。
米ポッドキャスト番組「ベースボール・トゥデイ」で、司会のクリス・ローズ氏が「大谷のエンゼルス時代の個人的な成果か、それとも彼を十分にサポートできなかったエンゼルスという球団、どちらが人々の記憶に残るのか?」と問いかけました。大谷はエンゼルス時代に2度のMVPを獲得し、二刀流でメジャーを席巻しましたが、チームはプレーオフ進出には至りませんでした。
プルーフ氏は、「大谷がマイク・トラウトやアルバート・プホルスと共にプレーしたことを語る人が多い。そして、彼が一度もプレーオフに出場していないことも強調されるだろう。将来的には、全てがドジャース時代の出来事として語られる可能性が高い。彼がエンゼルスの選手として殿堂入りすると思うか?」とコメントしました。
これに対してローズ氏は「それはないと思う」と苦笑いしながらも、大谷のこれまでの活躍を称え、「彼がエンゼルスで成し遂げたことは特別だ。誰も見たことのない偉業だった」と評価しました。ただし、大谷の投手としての将来には依然として不確定要素が残っており、「今後、彼が投手としてどうなるかはまだ分からない」と続けました。
プルーフ氏も「同感だ。しかし、将来、人々が語るのは、この3人が一緒にプレーしたにもかかわらず、プレーオフに出場できなかったということだ」と、エンゼルスのチームとしての低迷について嘆かざるを得ませんでした。
エンゼルスでの偉業が、ドジャースでの成功によって薄れてしまうのか、今後の大谷のキャリアがどのように語られていくのか注目が集まります。