日本バスケットボール協会、20日に事務総長が取材対応予定 波紋を呼んだ八村塁の発言について説明か
この日、バスケットボールBリーグの島田慎二チェアマン(54)は都内で取材に応じ、八村塁(レイカーズ)の発言について言及した。波紋を呼んでいる八村の発言に関して、島田氏は「(発言に)事実があって、あれだけ反響を呼んでいることはポジティブな話ではない。どちらかというと、彼の発言の前に、この状況が残念だというのが本音だ」と語り、現状を受け止めた。そして、「大事なのは、事実関係を含めて、どのような話し合いがあったのか、ビジネスに対してのネガティブな意見がどういうものなのかを明らかにすること」と述べ、現在は臆測の段階に過ぎないと説明。日本バスケットボール協会(JBA)としては、代理人を通じて事実確認を行っており、近日中に一連の騒動について説明する場を設ける予定であることを明言した。
さらに島田氏は、「代表のバリューアップを進める中で、試合を実施したり、誘致するための費用を捻出したりすることがビジネスと強化の両輪で進んでいる。代表の価値はこの1、2年で大きく変わり、動きがあった」と説明。その上で、「見方によっては八村選手にそのように思われたかもしれない」とも語った。
八村は13日にロサンゼルスで行われたグリズリーズ戦に出場後、取材に応じ、慎重に言葉を選びながら次のように語った。「日本代表のやり方に、あまり僕としてはうれしくないところがある。日本のバスケを強くするためにやってきたと思っているが、代表の中で目的が、お金に関するものだと感じる部分がある」と発言。また、パリ五輪後にトム・ホーバス監督が続投した男子代表についても、「日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている人がコーチになってほしかった。今回の結果には残念な思いがある」と述べた。
八村は、2023年のW杯ではレイカーズ移籍直後であり、NBAでのキャリアを優先して代表を辞退。しかし、今年のパリ五輪では東京五輪以来の代表入りを果たし、フランス戦で24得点を記録したものの、2度のアンスポーツマンライクファウルを取られて退場。ブラジル戦前には左ふくらはぎの怪我により、チームを離脱していた。