‘歴代級新人’ ポール・スキーンズ、ビッグリーグデビュー戦で100マイルを17回達成 + 7奪三振
メジャーリーグ最高の投手有望株ポール・スキンズ(21歳・ピッツバーグ・パイレーツ)が、ビッグリーグデビュー戦で100マイル(161km/h)を17回も記録し、7奪三振を達成しました。ただし、制球面など解決すべき課題も見られました。スキンズは5月12日、ペンシルベニア州ピッツバーグのPNCパークで行われたシカゴ・カブスとのホームゲームに先発登板し、4イニングで6被安打2四球7奪三振3失点(84球)を記録しました。
カリフォルニア州フラートン出身のスキンズは、2023年の新人ドラフト1巡目全体1位でピッツバーグに指名され、ドラフト史上最高額の920万ドルで契約しプロ生活を開始しました。ルイジアナ大学在学時には投打兼業でジョン・オラーズ賞(2022年)を受賞しており、プロ入り後は投手に専念しました。2024シーズン前にMLBパイプラインが選ぶ有望株全体3位(投手1位)に選ばれ、今年はトリプルAで7試合に登板し、27.1イニングで45奪三振、防御率0.99という成績を収めていました。
スキンズは1回表、初打者タークマンをフルカウントまで持ち込んだ末、6球目のファストボール(100.9マイル)でファウルチップ三振を奪い、ビッグリーグ初奪三振を記録しました。続いてスズキをスプリッター、スライダー、スライダーの三球三振で仕留め、連続三振を記録しました。ベリンジャーには8球粘られた末に四球を与えましたが、モレルを中飛で抑え、初回を無失点で終えました。
2回表には1死後、デッドボールと四球、そして安打を連続で許し満塁のピンチに陥りましたが、ゴームズを6球目の101.2マイル(162.9km/h)のファストボールで凍りつかせ、次打者タークマンを二塁ゴロに抑え、無失点で切り抜けました。3回表は先頭打者スズキを三球三振に仕留め、ベリンジャーを中飛に打ち取りましたが、モレルに中前安打を許し、二盗を試みたモレルを捕手グランダルが刺し、イニングを終了しました。
4回表にはホーナーにソロホームラン(2号)を許し初失点を喫しましたが、マストロボニには左前安打を許しましたが、ハップ、ブッシュ、ゴームズを三振で仕留め、イニングを終えました。5回表には先頭打者タークマンとスズキに連続安打を許し、マウンドを降りました。交代で登板したニコラスが3連続押し出し四球を記録し、スキンズのランナー2人がホームインし、最終的にスキンズの失点は3となりました。
ポール・スキンズの今日の投球情報
- フォーシーム(33球):平均100.1マイル、最高101.9マイル
- スライダー(23球):スイング11/空振り2 – 18%
- スプリッター(21球):スイング12/空振り7 – 58%
- チェンジアップ(5球):スイング2/空振り1 – 50%
- カーブ(2球):スイング0/空振り0 – 0%
合計84球(ストライク54球/ボール30球)
*100マイル以上の投球17回(メイソン・ミラーの21球に次ぐ2024シーズン単一試合基準で2位)
ポール・スキンズの今日のイニング別投球内容
- 1回:三振/三振/四球/飛球(18球)
- 2回:ゴロ/HBP/四球/安打/三振/ゴロ(22球)
- 3回:三振/飛球/安打/盗塁阻止(11球)
- 4回:三振/ホームラン(1-4)/三振/安打/三振(23球)
- 5回:二塁打/安打/交代(10球)
合計:4イニング、6被安打、2四球、7奪三振、3失点(84球)
今日のピッツバーグ投手陣の成績
- スキンズ:4イニング、6被安打、2四球、7奪三振、3失点
- ニコラス:0.2イニング、3四球、2奪三振、4失点
- フレミング:0イニング、1被安打、1四球、1失点(ブローン)
- ホルダーマン:1.1イニング、3四球、1奪三振、無失点(勝利)
- チャップマン:1イニング、1被安打、1四球、2奪三振、無失点(ホールド)
- ストラットン:1イニング、1奪三振、無失点(ホールド)
- ベドナー:1イニング、2被安打、1失点(セーブ)
合計:9イニング、10被安打、10四球、13奪三振、9失点
*ピッツバーグ投手陣、今日押し出し四球6個含む四死球12個
試合はピッツバーグの10-9の勝利で終わりました。ピッツバーグは3回裏にコナー・ジョー(3号)とクルーズ(6号)のバックトゥバックホームラン、4回裏にテイラーのツーラン(1号)でスキンズに強力な得点支援をしました(1-6)。しかし、5回表に交代で登板したニコラスとフレミングが4連続押し出し四球の後、タークマンに適時打を許し同点にされました(6-6)。雨天中断(2時間20分)の後、投入されたホルダーマンが2連続押し出し四球を与え逆転を許しました(8-6)。しかし、5回裏にグランダルのスリーラン(1号)で再逆転し、6回裏にマッカッチェンのソロ(4号)で点差を広げました(8-10)。その後、チャップマン(1イニング)とストラットン(1イニング)が7回と8回を無失点で抑え、9回表に投入されたクローザーのベドナーがマストロボニとゴームズに連続安打を許し、タークマンに犠牲フライを許してピンチを迎えましたが、スズキ(ゴロ)とベリンジャー(直球)を打ち取り試合を終えました(9-10)。ピッツバーグの打者たちは今シーズン初の二桁得点(10)を達成し、チームの最高の有望株の名誉を守りました。一方、カブスは押し出し四球6個を得ましたが、投手陣が崩壊し、手にした勝利を逃しました。
悪夢となりかけたピッツバーグの5回表の守備
- 二塁打 – マイク・タークマン
- 安打 – スズキ・セイヤ
(投手交代:スキンズ→ニコラス)
- 三振 – コディ・ベリンジャー
- 三振 – クリストファー・モレル
- HBP – イアン・ハップ
- 四球 – ニコ・ホーナー(2-6)
- 四球 – マイケル・ブッシュ(3-6
)
- 四球 – マストロボニ(4-6)
(投手交代:ニコラス→フレミング)
- 四球 – ヤン・ゴームズ(5-6)
- 安打 – マイク・タークマン(6-6)
(雨天中断 – 2時間20分)
(投手交代:フレミング→ホルダーマン)
- 四球 – スズキ・セイヤ(7-6)
- 四球 – コディ・ベリンジャー(8-6)
(代打:モレル→マドリガル)
- 直球 – ニック・マドリガル
スキンズを救ったピッツバーグの5本のホームラン
- 3回裏 – コナー・ジョーのスリーラン(0-3)
- 3回裏 – オニール・クルーズのソロ(0-4)
- 4回裏 – マイケル・テイラーのツーラン(1-6)
- 5回裏 – ヤズマニ・グランダルのスリーラン(8-9)
- 6回裏 – アンドリュー・マカッチェンのソロ(8-10)