広瀬隆太、プロ初打点で見せた意識改革
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大相撲夏場所8日目(5月19日、東京・両国国技館)
○琴桜(押し出し)王鵬●
横綱だった祖父のしこ名を継ぐ大関琴桜が、結びの一番で王鵬を降し、大関の意地を見せた。「辛抱して相撲が取れた。我慢して自分の勝機を見いだした。気持ちで負けないように」と冷静に振り返った。琴桜はこの勝利で2敗を守った。
王鵬の祖父は「昭和の大横綱・大鵬」で、共に元関脇の父を持つ二人の対戦は、互いに先手を取り合う激しい突き押しの攻防となった。琴桜がやや押し勝って前進したものの、王鵬も粘りを見せ、土俵狭しと攻防が続いた。最後は琴桜が左から突いて相手の体を起こし、右から土俵外に押し出して勝利を収めた。
王鵬は2日続けて結びの一番で大関を破っていたが、この日は埼玉栄高の2年後輩である琴桜に退けられた。九重審判長(元大関・千代大海)は「王鵬はスタミナが切れたのか。体は引けを取らないが、押し込まれたら分からない。反省すると思う。喜べない」と厳しく評価した。
優勝争いを引っ張るのが大関の役目だ。中日を終え、新小結・大の里ら2人の1敗力士を1差で追う琴桜は「いつも通り自分のできることを集中してやるだけ」とコメントした。自身3回の優勝経験を持つ九重審判長は「今からエンジン全開。優勝を意識したり、周りのことを考えたりする」と語った。【武藤佳正】