メッシ、セビージャ退団のセルヒオ・ラモスとの思い出を語る「クラシコではいつもつかみ合いをしていた」
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甲子園がこれほど盛り上がったのはいつ以来だろう。
打線に火をつけたのは、悩める4番打者だった。0-0で迎えた七回、無死一、三塁の場面で打席に立った阪神の大山悠輔は「何とかしなければ」と決意。打率は2割台前半で、一回にも同様の場面で併殺打に倒れていたが、強気の姿勢を崩さなかった。浮いたスライダーを見逃さず、左前へ運び均衡を破ると、普段は物静かな29歳がベンチに向かって拳を振り上げた。この一打が号砲となった。
続く前川右京は右翼線へ二塁打。佐藤輝明も左前安打で続き、3者連続の適時打で一挙4得点。八回も勢いは止まらず、5本の長短打を集めてさらに4点を奪った。12試合ぶりの2桁安打となる計12安打で大勝を収めた。
今季は開幕から貧打に悩まされてきた。試合前までのチーム打率2割1分8厘はリーグ最下位。昨季の日本一を支えた主力の大山と佐藤輝が2軍降格を経験し、この日は1番打者の近本光司も不振で先発から外れていた。
起爆剤となった大山は「流れを変えられて良かった」とコメント。続いた前川も「大山さんの一打でいけると思った」と勇気をもらった。
この勝利で岡田彰布監督は史上20人目となる通算700勝目を達成したが、手放しでは喜べない。「明日からが大事。続けなければ意味がない」とコメントし、シーズンの折り返し地点で深い眠りから目覚める虎に期待がかかる。
村上(神)は九回途中1失点で約2カ月ぶりの3勝目。「完封したかったが、自分らしく粘り強く投げられた」と振り返った。