渋野日向子、奇跡の逆転で五輪出場の可能性 2枠への条件とは

渋野日向子、奇跡の逆転で五輪出場の可能性 2枠への条件とは

米女子プロゴルフツアーのメジャー第3戦、全米女子プロ選手権が開幕し、渋野日向子(25歳)は初日に4バーディー、2ボギーの70で回り、首位と2打差の4位に位置する好スタートを切った。渋野は2019年のAIG全英女子オープンに続くメジャー2勝目を目指しており、今大会の結果次第ではパリ五輪出場の可能性もある。
現状、渋野は世界ランキング62位で、国内11番手と五輪出場圏外。しかし、今大会で優勝すれば世界ランキングは17位前後に上昇し、他の選手の成績次第では五輪出場枠に滑り込む可能性がある。
メジャーでの渋野の奮闘
渋野は狭いフェアウェーと難しい林間コースでショットとパットがかみ合い、初日の自己最少スコアに並ぶ70を記録した。特に、10番ホールでのティーショットを右の林に打ち込むなどの危機を乗り越えたプレーは見事だった。
3週前の全米女子オープンでは2位と活躍し、直前まで予選落ちが続いていた低迷期を脱しつつある。ドライバーとアイアンのシャフトを変更したことが功を奏し、全米オープン前には世界ランキング178位だったが、現在は61位まで上昇している。
パリ五輪出場の条件
五輪出場のためには、同じく代表を争う古江彩佳(24歳)や山下などの成績も重要となる。古江は初日71で回り、上々のスタートを切ったが、畑岡奈紗(21位)は苦戦し、77で初日を終えた。
渋野は「今日のようなゴルフが4日間続けられるとは限らないが、頑張りたい」と冷静に語った。パリ五輪出場の切符を手にするためには、高い壁を乗り越える必要があるが、その可能性は決して低くない。
女子ゴルフ過去の五輪代表争い
過去の五輪代表争いでは、2016年リオデジャネイロ五輪で野村敏京が確実視され、残り1枠を大山志保、宮里美香、渡辺彩香が争った結果、大山が出場を果たした。2021年東京五輪では、畑岡奈紗が確実視され、残り1枠を稲見萌寧、古江彩佳、渋野日向子が争ったが、稲見が最終的に出場し銀メダルを獲得した。
パリ五輪出場を目指す渋野日向子の今後の活躍に注目が集まる。