◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　巨人３×―２広島＝延長１０回＝（２８日・東京ドーム）

◆ＪＥＲＡ　セ・リーグ　巨人３×―２広島＝延長１０回＝（２８日・東京ドーム）

　まるで自分が打ったかのように大いに喜んだ。巨人の阿部慎之助監督（４５）は、延長10回の激戦での丸のサヨナラ弾に満面の笑みを浮かべ、ベンチを飛び出してグラウンドに駆けつけた。「あの、完全に我を忘れてしまいました」と冗談を交えながら語った。現役時代、球団歴代2位タイの7本のサヨナラ本塁打を打ち、「サヨナラ慎ちゃん」として知られる阿部監督にとって、初めての監督としてのサヨナラ勝利は特別なものでした。

　前日には相手にサヨナラを喫した痛手から立ち直り、本拠地で首位の広島との重要な３連戦に臨んでいました。８回にはリードを守るためにケラーを登板させ、９回にはバルドナードが同点のワイルドピッチを献上。阿部監督は「あれはおそらくオリバー・カーンでも捕れなかったと思います」と、捕手の岸田をかばうコメントを残しましたが、「次はまた抑えてくれると思います」と信頼を寄せました。

　試合前、阿部監督は投手陣に直接指示を出し、特に８回でケラーを起用するよう決めました。チームの中心選手の中川や大勢が故障で離脱している中、若手や外国人選手を頼りに日々の戦いを乗り越えています。

　「今日は少しだけ喜びに浸って、すぐに次の試合に向けて切り替えたいです」と阿部監督は語り、チームにとって大きな勝利となった試合を振り返りました。

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