FC東京、ポルトガルの名門ベンフィカと戦略的提携を締結
FC東京は12日、ポルトガルの名門クラブであるベンフィカと戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。
1904年に創立されたベンフィカは、リスボンを本拠地とする伝統あるクラブで、欧州チャンピオンズカップ(現・UEFAチャンピオンズリーグ)を2度制覇した実績を誇り、ポルトガル国内リーグでは38度の優勝を達成している。現在の会長は、元ポルトガル代表MFでACミランやフィオレンティーナでも活躍したルイ・コスタ氏(52)が務めている。
FC東京は今回のパートナーシップを通じて、両クラブ間で「ベストプラクティスや知識、リソースの共有、また人的交流を促進する」とし、特にクラブの育成体制に新たな視点を取り入れることを目指している。具体的には、アカデミーの選手たちに対して、新たな分析方法や育成基準を導入し、さらに、トップチームの若手選手たちがポルトガルでプレーする機会を創出することに注力するという。加えて、年に数回、SLベンフィカからのコンサルタントが来日し、FC東京のフットボール部門全体における知識の共有を行う予定だ。この提携により、次世代の才能発掘や育成の機会を広げるだけでなく、クラブ全体の強化とフットボールビジネスの発展を図っていく。
FC東京の川岸滋也代表取締役社長は、「Jリーグの多くのクラブがアカデミーに投資を行っている中で、私たちはこの提携を通じて、アカデミーの選手たちに質の高いキャリアの選択肢を提供できると確信しています」とコメント。さらに、FC東京の小原光城GMは、「昨シーズン、最優秀育成クラブ賞を受賞したアカデミー部門のさらなる発展が期待されるとともに、強化部門におけるチーム作りや選手スカッド構成に関する知見、欧州市場の情報を得られることが、今後のクラブ強化や収益向上に大きく貢献することを期待しています」と語った。