NBA】ビッグマン2人が相次いで長期離脱のペイサーズ、ヒートからトーマス・ブライアントを緊急補強

今夏に契約したフリーエージェント選手のトレードが解禁となる12月15日を前に、早くも第1号のトレードが成立した。ペイサーズは、2巡目指名交換権と引き換えにトーマス・ブライアントを獲得したと『ESPN』が報じている。

トーマス・ブライアントはキャリア8年目を迎えるセンターで、力強さと器用さを兼ね備えた選手。2017年のNBAドラフトで2巡目42位でレイカーズに指名され、その後ウィザーズで4シーズンを過ごし、ここで八村塁と共にフロントコートを形成。さらに一度レイカーズに戻った後、ナゲッツやヒートでもバックアップセンターとしてプレーしてきた。

ペイサーズは昨シーズン、インシーズン・トーナメントでファイナル進出を果たし、タイリース・ハリバートンを中心に華麗でスピーディな攻撃バスケで注目を集め、指揮官リック・カーライルが『魔法のシーズン』と称する充実したシーズンを過ごした。しかし、今シーズンはそのスタイルへの対策が進み、現在10勝15敗と苦しい前半戦を送っている。

さらに厳しいのは、ケガ人が続出していることだ。アーロン・ネスミスは1カ月半、ベン・シェパードも1カ月近く離脱しており、特に大きな影響を与えているのは、開幕戦でジェームズ・ワイズマン、続いてアイザイア・ジャクソンがアキレス腱を断裂したビッグマン陣の不在だ。昨シーズンまでトレイルブレイザーズでプレーしていたモーゼス・ブラウンを獲得したが、チームにフィットせず、9試合で解雇されている。

センターが不足する中で補強は急務となり、トーマス・ブライアントがその役割を担うこととなった。ウィザーズ時代には先発の機会も多かったが、ヒートでは十分な存在感を発揮できていなかったため、ペイサーズへの移籍は彼にとって大きなチャンスだ。

また、ブライアントはインディアナ大学出身であり、地元ファンからの歓迎も期待される。リズムを取り戻せなかったペイサーズに、彼がどのような影響を与えるかが注目されている。

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